三味線の心の声
東京教室開催中です♪
生徒さんが、家から三味線をかついで(三つ折れじゃなく、ギターバッグのような携帯ケースに入れて)お稽古に来られました。
いつも散歩がてら…と、徒歩50分ほどかけてお稽古にいらっしゃるのですが、ご自身の三味線(以前、私のところで中古をお買い上げ)を持参されたのは、お浚い会前やお弾き初めを除き、初めて。
「持ってくるの大変でしょうから、お稽古場のお三味線を使っていいんですよ~」と言うと、
「家に置いておくのがかわいそうで…。なんか、一緒に連れて行ってと言われた気がしまして…」と。(ちなみに、還暦男性)
「え~!そんなかわいいことおっしゃって~」
彼は、1年あまり調弦に四苦八苦して、なかなか音がとれませんでした。
ところが、今日の調弦中…
「三味線って音が合ったら、びーんびーんびーんって三回ぐらいは鳴るんですね」と!!
急に「さわり」の響きが聴き取れるように!?
彼いわく、「いやー、最近、毎日触っていたら、なんだか音が聞こえるようになってきました♪」と。
調弦のコツを伝え続けて1年…。彼も私もあきらめることなく頑張っていたら、報われました!
同じような例は、何人もの生徒さんであります。チューナーで「目」で合わせず、「音」を聴き続けた結果、「三味線の心の声」(?)まで、聴こえるようになるとは!
調弦が合わずに苦しんでいる方、どうぞあきらめずに、三味線をかわいがってあげてください♪きっと、応えてくれる日がくるはず!