三味線の危機
昨年、教則&現代曲譜面集「おとなの三味線」を出版させていただき、三味線と何のゆかりもなかった生徒さんをお教えさせていただいていて感じるのは、これまでの時代とこれからの時代は大きく変わるということです。
エンターテイメントが多彩な現代、楽しくなければ、三味線は選んでもらえません。
あちこちで三味線の危機の話をさせていただいていますが、ついに全国紙にも取り上げられる大ニュースとなりました。
伝統だから守るべきとは思いませんが、日本が日本である所以は文化だと思います。その文化がなくなると、私たちは何をアイデンティティにするのでしょう?
着物や神社仏閣、日本建築などの職人さんの減少も危機的状況です。
目先の安いものだけに飛びつかず、自分の目でいいものをしっかり選び、三味線のいい音色も、どんどん一般の方に知っていただきたいなあと思います。