三味線の「東さわり」
うちのお稽古場で中古三味線を買われた生徒さんの8割ぐらいの方は、「東さわり」という三味線の響き(さわり)を増幅させる仕組みを後からつけます。1-2万円程度でつけることができます。
写真の1、2枚目が東さわりの「丸バージョン」です。(角バージョンは、もっと高めで舞台向き)
お稽古し始めの最初の頃は「さわり」がわかりません。その重要性もわかりません。
でも、しばらく経つと「響くかどうか」がわかってきます。なんだか変な音?と思う時は、さわりが響いていません。
昔ながらの三味線には、東さわりがなく、写真3枚目のように1の糸(もっとも太い糸)部分の上駒がありません。
溝が切ってあり、そこに糸が落ち込んで、「さわり山」と呼ばれる山に糸が触れて音が響きます。
でも、弾いてるうちに溝が深掘りされて、また溝を埋める修理をするか、その溝に和紙を挟んで溝を浅くします。かなり難易度の高い調弦方法です。
4枚目の写真は、あえて溝を浅く修理していただきセロテープで調整しました(もちろん、駒の高さでも調整度合いが変わります)
うちの教室で最もお教えしている民謡、端唄、ポップスなどは、響きがキラキラした方がずっと綺麗。また、慣れると「東さわり」(後ろのネジで山を上げ下げします)がずっと調整しやすい。
ということで、今日もまた生徒さんの「東さわり」加工された三味線が三味線屋さんから届きました✨
頑張ってほしいなー❗️