地元鷲敷小学校での「おとなカタログ」公演(授業)

2月22日(火)、地元鷲敷小学校の5,6年生51人を対象にした「おとなカタログ」の公演(授業)のご報告です。

1枠目、コーディネーターの方と講師のプレゼン(各自15分ずつ)。2枠目、子供達の希望で3つのグループに分かれてのワークショップでした!

ワークショップでの三味線体験を一人で行うことは不可能なので、生徒さんお二人にお手伝いいただきました。

プレゼン15分は、スライドショー20枚ほどに渡り、そのうち5分を演奏に使ってしまったので(長唄「大薩摩」を演奏しました)、すごく駆け足に・・・。

プレゼンでは、人生について大事なことをお話ししたかったので、せめて30分は欲しいところでした。。。

駆け足ではありましたが、子供達が大人になったときに、一人でも二人でも、私の話を思い出してくれたらと思っています。

ワークショップは17名(うち7名ほど?がピアノ経験者)でしたが、全員に体験いただくことはできずに、2人ずつペアになって、一人が天神(三味線のてっぺん)を持って支えてあげるという形にしました。三味線を右手だけで支えると、ぐら~っ!となりやすいので。

何が凄いって、私が一挺の三味線(一人の生徒)にかかりきりになっていたら、体験が終わった生徒が、別の生徒にもう一挺の三味線を使って教えているということ!

子供達が普段から教え合っている、ということですね!そして、子供達全員、本当に素直で、特に挨拶が素晴らしい。このままスレずに大人になって欲しい・・・。

ワークショップでは「体験したい子~!」と、手を上げてもらったのですが、皆、恥ずかしがるかなあ~という想像に反して、次々と手が上がり・・・。

ああ、子供達は、三味線にちゃんと興味を持ってくれている、でも、三味線を習える環境にない、周囲の大人が働きかけをしない。学校教育や家庭教育で「伝統楽器」をちゃんと学べない。それが、三味線衰退の大きな要因だと知りました。

私にとっては、初めての子供向けプログラムでしたが、とてもいい体験をさせていただきました。

以前、新聞に折り込みした「子ども三味線音楽教室」は、残念ながら、問い合わせゼロでしたが、コロナが落ち着いたとき、こうした地道な種まきが、いつか芽を出すと信じています。

子供達の純粋な好奇心が、三味線にも向くことを願っています。勉強も部活も大事。でも、私が三味線を20代で手に取り、人生が素晴らしく豊かになったように、子供達が社会に出たとき、勉強、部活だけでは得られない喜びや底力を、三味線が子供達に与えてくれることを願ってなりません。

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