12968125_265333980476015_3706171121853550528_o三味線や日舞等、古典芸能の教室では、発表会のことを「お浚い会(おさらいかい)」と言います。

よく耳にするのは「最初は、会には出なくていいと聞いていたのに、いつのまにか強制参加に・・・」というご不満。

「ただ、家で趣味で弾いて上手になりたいだけなのに、なぜ、発表会に出ないといけないの?」ということ。

会への参加については、先生のお考えにもよりますが、私の考えは以下です。

「お浚い会」は、その名の通り、生徒さんの「おさらい」のための会なので、けして強制ではありません。私は、お浚い会は、先生のための会ではなく、生徒さんが三味線をより勉強をするための場だと思っています。

なので、お浚い会より、生徒さんのお仕事やご家庭の都合が最優先なのは、当然です。まずは、生活基盤あってのお稽古です。

でも、「ちょっと怖くて、、、、会に出るのはやめたい」ということでしたら、出演する勇気を出していただきたいです。

「人前で演奏するなんて、ワクワクする!」「人と一緒に何か演奏してみたい!」という方のほうが少ないかもしれません。

「まだ下手なのに人前で演奏なんて、、、絶対無理」とお考えの方も多いでしょう。

でも、そもそも、芸事に「完璧」なんてないのです。何年たっても、完全に満足した状態で、お浚い会に出演できる、なんてことはありません。

そして、「お浚い会」に向けて必死にお稽古を頑張る中で、腕前は一気に上がっていきます。でも、「お浚い会」で何かを失敗とたとする。すると、それが「より頑張ろう!」と思える原動力となるのです。もちろん、一生懸命お稽古をしてお浚い会に臨まなければ、原動力も得られません。

また、「三味線のお稽古」は、ただ「技術」のみを学ぶ場ではないと考えています。同じ勉強をしている仲間を大事にし、協調性や礼儀作法を学ぶ場でもあるのです。

過度な礼儀作法は、私の教室では一切不要です。しかし、「お浚い会」という一大イベントでは、1時間のお稽古では学べないことが学べます。

誰のためでもない、自分のための「お浚い会」です。

そもそも、どうして自分は三味線を弾いてみたいか?どういう三味線音楽を奏でてみたいか?そこに重点を置くと、「お浚い会」へのゴールは見えるかもしれませんね。