三味線・着付け・和のマナー総合スクール「和の学び舎」は、2015年にスタートした、流派に所属しない新感覚の教室です。マンツーマンレッスンで、生徒さんの状況やご希望に最大限配慮しながら、ともに学び成長することをモットーとしています。

徳島では、那賀町自宅(本部)・徳島市津田・上板町に教室があり、オンラインレッスンも積極的に取り入れ、全国の生徒さんは40名(うち、オンラインの生徒さん10名程度)ほどになります。「一人で弾いて唄って、楽しめる」自立型の演奏者を育てることを目標にしています。

着付けや和のマナーをお教えしておりますので、一人で舞台に立ったときの観客を魅了する所作や、舞台作法などを学ぶこともできます。講師の藍がプロ演奏家でもあるので、ライブ等に必要な全てを生徒さんには伝授しています。

また、「オンライン動画おさらい会」という個別の演奏動画を合成してつなげた、珍しい形式での「おさらい会」を定期開催しており、自宅での撮影などで、気軽に「本番」を楽しむこともできます。現在4回開催し、毎回30人程度がご参加なさっています。(参加は自由です)講師がIT企業出身ですので、オンラインでの不明点も丁寧にお教えします。お稽古時間外でも、LINE等で気軽なやりとりが可能です。

講師 藍(あい)本名:遠藤真紀子

略歴

  • 1977年、徳島県板野郡上板町に生まれる。3歳よりピアノに親しむ。
  • 1996年、阿波高等学校を卒業。
  • 2000年、大阪市立大学法学部を卒業。
  • 上京して、2社のインターネット関連会社に勤め、インターネット媒体編集や企画営業を担当。うち、一社は多国籍企業で、海外向け販路開拓、訪日外国人向けPRなどを行う。
  • この頃から、英語でのボランティアガイドなど、英語にも親しむ。
  • 会社員の傍ら、東京高円寺の阿波踊り連に所属し、女踊り手になる。
  • 2005年、民謡と端唄の一大流派「藤本流」に入門。
  • 2008年、藤本流名取取得。
  • より技術を高めるため、藤本流初代家元の内弟子であった、藤本秀康師匠に入門。
  • 2009年、三味線への情熱に突き動かされ、会社を辞め、芸者に転身。地方(三味線演奏担当)を6年間務める。
  • 藤本流の主とする「民謡・端唄・俗曲」のみならず、地元八王子の長唄、小唄の師匠にも師事し、八王子花柳界の地方として、幅広い芸の習得を目指す。
  • 三味線のみならず、日本舞踊、小鼓や締太鼓などの打物においても研鑽を積む。
  • 2013年、藤本流師範取得。
  • 2015年、三味線・着付け・和のマナー総合スクール「和の学び舎」設立。藤本流を退会。
  • 2015年、現代邦楽・お座敷唄の山本ゆきの師に師事。
  • 2018年、KMP(ケイ・エム・ピー)より「やさしく楽しく弾ける!おとなの三味線」出版。(↑Amazonランキング、三味線部門1位、和楽器部門1位獲得!)
  • 2020年、KMP(ケイ・エム・ピー)より「やさしく楽しく弾ける!おとなの三味線 第二集」出版。(↑Amazonランキング、三味線部門1位、和楽器部門1位獲得!)
  • 2020年、KMP(ケイ・エム・ピー)より「やさしく楽しく弾ける!おとなの三味線 第三集」出版。(↑Amazonランキング、三味線部門1位、和楽器部門1位獲得!)
  • 2021年、KMP(ケイ・エム・ピー)より「やさしく楽しく弾ける!おとなの三味線 第四集」出版。(↑Amazonランキング、三味線部門1位、和楽器部門1位獲得!)
  • 日本舞踊を猿若秀延師に師事。詩吟・哲泉流を森脇櫻泉師に師事。
  • 2022年、行政書士試験合格。宅地建物取引士登録。
  • 2022年、「藍行政書士事務所」「藍不動産」開業。

想い

27歳から趣味だった三味線を仕事に選んだのは、32歳のときです。それから猛烈にお稽古をし、各流派の師匠に師事し、技術を習得してきました。

その過程で分かったことは、ジャンル毎(長唄、小唄、民謡、端唄、上方唄など)に全く奏法が異なり、いったん流派に所属すると、他のジャンルを学ぶことが難しいということです。奏法が異なる以上、「くせ」をつけないためには、当たり前かも知れませんが、私は、流派にはなじめませんでした。三味線の魅力にとりつかれ、どんなジャンルの曲も弾きたかったからです。

また、流派では当たり前とされていることが多い「組織的な気遣い」「不明瞭な金銭の要求」なども、「ただ三味線が好きなだけ」の私には、理解できないところがありました。

昨今は、当時の私のように「三味線を、ただ純粋に楽しみたい」という方が、増えてきているように思います。また、コロナ禍によって、「一人でも、自宅で楽しめる趣味」として、三味線が見直されている風潮もあります。旧来の「社中の皆が、揃いの着物で大きな舞台に立つ」ことを望まない方も、少なからずいらっしゃるでしょう。

流派ならではの慣習を経験し、多ジャンルを学んだ私だからこそ、「趣味として、三味線を楽しみたい」方の気持ちを理解し、サポートできるのではないかと、「和の学び舎」を設立しました。

それから7年経ち、真面目で一生懸命な生徒さん方が、全国に増えました。対面レッスンもオンラインレッスンも、基礎は同じだと思っています。昔のように「師匠を真似る」だけではなく、「生徒さんの弱点を論理的に分析し、一人一人にあった練習方法を提案する」指導法は、どちらのスタイルにも「伝わりやすい」と、好評いただいているようです。

生徒さんはお一人お一人、曲の好みや技術力が異なります。なので、一斉に教えるカルチャー形式や、グループレッスンは、和の学び舎では採用していません。その代わり、生徒さん全員の状況把握に集中し、どなたの技術も伸ばすことに全力投球しています。

謙虚で、感謝の気持ちを忘れなければ、「三味線で、生活を豊かにする」ことが可能です。どうぞお気軽にご連絡ください。

2022年12月
和の学び舎 藍